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医療革命
〜医療に活かす食養療法〜

 
食養について

 食養という言葉は一部の人の間では広く知られているが、東洋医学的には食養生とも言われ、さらに病気治療に目的を絞った食事療法を食療とよび、食養と食療を区別して使うことが多い。

 私たちが提唱する食養法は、まさに病気治しとしても大きな力を持っており、本来は食療というべきだが、ここでは私も先達の教えにそって、食養という言葉を使わせてもらう。

玄米菜食のカベ

 玄米食が体によいということは、多くの人も漠然と知っているのだけれど、実践者となると、グッと数が少なくなる。
これは玄米食が実生活の上で、とても障害が多いということであり、玄米に加えて菜食となると、ほとんど必死の覚悟でのぞまないとすぐにもくじけそうになってしまう。

 そして首尾よく最初の壁を乗り切り、玄米菜食を生活の中に取り入れた人々は、次の壁が待っている。
知らず知らずのうちに友人が減っていき、気がついた時には「あいつは変わり者だし、つき合いも悪い…」という評価までもらっていることになる。

 

当院の食事指導

簡易式食療法

 一般に玄米菜食を普及させるために、最も必要なことは、その敷居を少しでも低くし、より多くの人にその素晴らしさを体験してもらうことだろうと私は思っている。

 私が歯科治療に取り入れている食養法は敷居を低くし、まずは食養の門を入ってもらうことを主眼としている。

(1)砂糖の制限

 虫歯をつくったり歯周病でも苦労する人の多くは、たいがい砂糖の摂取量が多い。砂糖の害は虫歯に限らず、体を酸性に傾けることになり、免疫力も低下し、自律神経のバランスもくずれやすい。
  砂糖は代謝の過程でもカルシウムを奪うために精神的にも不安定にさせる。

(2)肉の制限

 砂糖と並ぶ酸性食品の代表であるが、腸内異常発酵という点においても、体にとても負担のかかる食品である。
また、家畜用人工飼料に含まれる抗生剤、ホルモン剤や、店頭に並ぶ際に使用される発色剤の影響も無視できない。

(3)咀嚼の励行

 咀嚼運動は消化作用としての働きばかりでなく、命の水ともいえる唾液をたくさん分泌させてくれることになる。
つまり、抗菌作用・抗ガン作用・異物の分解・若返りホルモンなどの働きがある。

 また顎をよく動かすことで、脳への血流ポンプ作用もすることになり、ボケ防止、記憶力向上に役立つ。よく噛んでいるとプラークという歯の汚れも自然に減ってきて、虫歯にもなり難くなり、歯周病の予防にも役立つのである。

(4)食品添加物、残留農薬の化学物質の排除

 現在スーパーで売られている加工食品には、ほとんどすべての物に添加物が入っており、まさに大規模な生体実験が行われているといってもよい。

 今まさに実験途中なので断定的なことは言えないが、決して好ましくない結果が出るだろうことは容易に想像できる。

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好ましい食品とは

 基本的には穀物菜食と考えているが、人間の歴史を考えてみれば、私たちの先祖達が確立してきた伝統食こそ、歴史的検証を経て証明された健康食だろう。

野菜、豆、海草、小魚「身土不二」の重さが身にしみる。

食生活の偏り、現代人の生活の偏り

 食事とは栄養補給の行為ではなく、地の気の補給であり、とりもなおさずいのちの補給である。

食とはおいしく楽しむもの

 ケーキ、肉、インスタント食品、ファーストフードなどの禁止食品は、嗜好品と考えて時々楽しんでもいいんじゃないかと思っている。玄米菜食者がたまにフランス料理を楽しんだり、たまにすきやきを楽しんだりすることは最高に素晴らしいことと思っている。

調身、調息、調心そして調食(食養)

 調身とは不自然な姿勢を正しひずんだ背骨を整え正しい骨格バランスをつくること。
実は体のバランスは歯科治療とも関わりがあり、かみ合わせのよし悪しでかなり姿勢に影響が出ることがわかっている。

 二番目の調息。これは深く長い呼吸法のことである。ヨガなどでも広く行われているが、呼吸法を習得すると、単に酸素摂取量が増加するばかりでなく、自律神経のバランスが整い、さらには自身の中に眠っていた潜在能力が呼び醒まされる。

 三番目の調心。これは心を整え、悩みやストレスから開放された、何にもとらわれのない心を保つこと。

 これらの「調身・調息・調心」を習得していくと気の流れを自分でコントロールでき、健康を維持できるといわれる。

日の出とともに起き、日没とともに眠り、その土地で産するものを食し、自然と調和して生きてきた。身土不二そのものの時代だったのだ。気功法の調身・調息・調心は、現代ではこれに調食(食養)を加えなければ、不完全なのだ。

 私は自分自身の体験や患者さんたちの経過を見て(気功的)健康法の秘訣として、ぜひ調身・調息・調心をして調食(食養)と称えたい。

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不自然な食養は不健康

 さきに自分の体験として述べたとおり、私は厳格な食養を半年ほどであきらめ、今は無理のない食養を心がけている。
家族とお菓子を食べたり、友人とお酒も飲みます。
こんな具合で私の生活の中には不養生・不摂生がたくさんあります。

 でもこの不養生を取り除いたら私のストレスは増すことでしょう。お菓子を食べたときの菓子のマイナスエネルギーとその時の心の満足度(プラスエネルギー)。その二つのバランスが大切だと考えます。

 食養面から見れば禁止食品の最たる物の酒やタバコなども、節酒・節煙は必要なことですが、その量と状況を考えれば、かたくなに禁ずることが必ずしも 最善とは言い切れないと思います。健康にとって食養はとても大切なことですが、健康をささえているのは食だけではありません。

 先ほどの気功式に言えば、身と息と心とのバランスが大切なのです。各々の要素のプラスマイナスの総和が人の健康を決めているのです。

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食養生が教えるもの

 食養生というと、とかく何を食べるか最重要視が連想されますが、その本質は人の命とは何か? 天地自然の理とは何か? といった実に哲学的で深淵なことのように思います。その教えを、私のような者が語ることはむずかしいですが、少なからず私たちの生き方に光を示してくれているように思います。

 食について言えば、かつて私は、人間にとって食事は単なる栄養補給の行為と考えていた時期がありました。
しかし、それは明らかな間違いであり、食とは天の気、地の気の補給であり、また同時に人の手をかければかけるほど、その食のエネルギーは高まるのです。

 農家の方が丹精込めて作物をつくり、商店の方がおいしい物を売ろうと努力し、母が愛を込めて調理し、それを食べるものは感謝の念をもっておいしく味わった時、エネルギーは素晴らしくおいしい食となるのである。

 私たち人間は自然の中の一員であることを知り、自然と調和し、心やすらかに生きることに気づいた時こそ、ほんとうに健やかで安らかないのちが、そこに待っているように思います。

 私は自分自身の体験や患者さんたちの経過を見て(気功的)健康法の秘訣として、ぜひ調身・調息・調心をして調食(食養)と称えたい。

 

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