田村歯科
 
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玄米みそ汁を1週間続けるだけでも
血液が明らかにきれいになると実験で判明

 

食事と血液には強い関係がある

 ムシ歯や歯周病(俗にいう歯槽膿漏)の発症・進行には、歯みがき不足や歯みがきのテクニックの問題とともに、体質的なものが関与しています。
  そこで私が通常の歯科治療に加えて取り組んでいるのが、体質改善を目的とした食養法の指導です。
  自分自身が食養を経験して、体のバランスを整え、変えていく力のすごさを実感し、治療成績の向上にも必ず役立つはずだと確信したからです。

 ただし、私の食養法はかなり敷居が低く、最初は砂糖、肉、油の制限と咀嚼の重要性をお話しする程度にとどめて、基本となる玄米食にはふれません。
現代の日本人にとって玄米は特別な食べ物であり、患者自身が食で体が変化することに気づいて初めて、お話しする価値があると考えているのです。
  玄米食についても、最近はまず、玄米を遠赤外線で焙煎して石臼で粉砕した、玄米の微粉末をすすめるようになりました。

 いくら玄米食がよいとはいえ、手間もかかるし、いきなり白米をやめてしまうのは抵抗があります。その点、玄米の微粉末は消化がよく、みそ汁などに溶かして手軽に摂取できるので、患者にも受け入れやすいのです。
  また、みそ汁に玄米の微粉末を加えると満腹感が出て、ごはんや肉、油などを、無理なくへらすこともできます。

 さて、こうして体によい栄養や成分がふえれば、当然健康状態も向上するであろうというのは容易に想像できることです。
  しかし、食による体の変化が、実は血液に最も端的に現れることをご存知の人は、少ないのではないでしょうか。

 食養では食事と血液はきわめて深い相関関係にあり、食が変わればすぐに血液(赤血球)も変わると考えられています。
  最近では顕微鏡で生きた赤血球の形態を観察することが可能になり、食養界においても、体質や食物の善し悪しを知る大きな目安になっています。

 顕微鏡で健康な人の赤血球を見ると、きれいな楕円形をしていて、大きさも均一にそろっています。
  このような赤血球は柔軟で弾力性に富んでいますから、狭い抹消血管内も、自在に形を変えながらスムーズに通り抜けていくことができます。

 一方、体調が悪いときの赤血球は、形がいびつになったり、おたがいがピタッとくっつきあったりして、動きも鈍くなっています。こうした赤血球の多い血液はドロドロとして、流れも悪くなっているわけです。

 私はこの顕微鏡を用いて食養実施前後の赤血球の形態を調べ、食養に赤血球の改善効果があることをすでに確認しています。
  また最近行った実験では、通常の食事に玄米の微粉末の摂取を加えただけでも、同じような効果が見られましたので、以下にご紹介しましょう。

 

血液がよくなれば歯周病にも好影響

●実験方法

みそ汁 当院に通院中の患者3名に、朝昼晩の1日3回、1週間、毎日玄米の粉末(カレースプーン二杯)をみそ汁に溶いて飲んでもらい、その前後に指先から採取した血液を顕微鏡で観察し、赤血球の形態を比較した(写真参照)。

 

結果

(1)和泉みさえさん(51歳)
  もともとコレステロール値が高いため、玄米みそ汁摂取前の血液には、活性酸素の障害を受けて細胞膜の表面がでこぼこに変形した赤血球が多数見られたが、玄米みそ汁摂取後には、その割合が減少していた。

(2)鈴木泰江さん(45歳)
  のどの病気のため、実験直前まで闘病生活を送っていたせいか、玄米みそ汁摂取前の血液には、赤血球同士が横に広がる形でくっつきあう連銭現象が多数見られた。
  こうした赤血球の連銭はストレスなどの影響で代謝力が低下しているときによく見られる現象だが、玄米みそ汁摂取後の血液では、赤血球の連銭が短くなっていた。

(3)中村千恵子さん(54歳)
  糖尿病と狭心症の持病を抱え、免疫力低下のために歯周病も悪化。
  たびたび歯茎が腫れて歯科処置が必要な状態にあり、玄米みそ汁摂取前の血液では赤血球がつぶれてお皿を重ねたようにくっついた連銭現象や凝集現象が随所に見られた。
  玄米みそ汁摂取後の血液でも連銭現象は強く見られたものの、凝集は解消し、赤血球の形も皿状から円型へと変化していた。

 以上、3例とも程度の差はありますが、玄米みそ汁摂取後には、赤血球の形態は明らかに改善傾向を示しています。
  いずれもまだ改善の余地はありますが、一週間という短期間の比較であったことを考えれば、予想をはるかに上回る結果が得られたと思っています。

 ちなみに、和泉さん、中村さんは、この間とくに体調の変化は感じなかったそうですが、鈴木さんは、玄米みそ汁だけでおなかがいっぱいになり、過食が抑えられたせいか、体重が2キロへったそうです。
  とくに元気がなくなったり、疲れやすいなどのマイナス面も出ていないので、これは大きな収穫だったのではないでしょうか。

 また、歯周病に苦しむ中村さんは、玄米みそ汁を続けることで、歯茎の状態もよくなればと考えているようですが、その可能性は十分あります。
  赤血球の形態がよくなり、サラサラ流れるようになれば、自然治癒力が高まって、歯茎も活性化します。加えて口の中の雑菌の絶対数もへるので、歯茎は腫れにくく、歯みがきによるコントロールもしやすくなるのです。

 最後に、食養を成功させる秘訣は、自分で無理のないペースをつかみ、長く継続していくことにあります。玄米みそ汁も毎食とり入れるのがむずかしければ、朝晩だけでも、あるいは一食だけでもよいのです。
  量は少なくとも、毎日摂取し続けることで、健康状態は必ずよい方向へと変わっていくはずです。

 

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