●実験方法
当院に通院中の患者3名に、朝昼晩の1日3回、1週間、毎日玄米の粉末(カレースプーン二杯)をみそ汁に溶いて飲んでもらい、その前後に指先から採取した血液を顕微鏡で観察し、赤血球の形態を比較した(写真参照)。
●結果
(1)和泉みさえさん(51歳)
もともとコレステロール値が高いため、玄米みそ汁摂取前の血液には、活性酸素の障害を受けて細胞膜の表面がでこぼこに変形した赤血球が多数見られたが、玄米みそ汁摂取後には、その割合が減少していた。
(2)鈴木泰江さん(45歳)
のどの病気のため、実験直前まで闘病生活を送っていたせいか、玄米みそ汁摂取前の血液には、赤血球同士が横に広がる形でくっつきあう連銭現象が多数見られた。
こうした赤血球の連銭はストレスなどの影響で代謝力が低下しているときによく見られる現象だが、玄米みそ汁摂取後の血液では、赤血球の連銭が短くなっていた。
(3)中村千恵子さん(54歳)
糖尿病と狭心症の持病を抱え、免疫力低下のために歯周病も悪化。
たびたび歯茎が腫れて歯科処置が必要な状態にあり、玄米みそ汁摂取前の血液では赤血球がつぶれてお皿を重ねたようにくっついた連銭現象や凝集現象が随所に見られた。
玄米みそ汁摂取後の血液でも連銭現象は強く見られたものの、凝集は解消し、赤血球の形も皿状から円型へと変化していた。
以上、3例とも程度の差はありますが、玄米みそ汁摂取後には、赤血球の形態は明らかに改善傾向を示しています。
いずれもまだ改善の余地はありますが、一週間という短期間の比較であったことを考えれば、予想をはるかに上回る結果が得られたと思っています。
ちなみに、和泉さん、中村さんは、この間とくに体調の変化は感じなかったそうですが、鈴木さんは、玄米みそ汁だけでおなかがいっぱいになり、過食が抑えられたせいか、体重が2キロへったそうです。
とくに元気がなくなったり、疲れやすいなどのマイナス面も出ていないので、これは大きな収穫だったのではないでしょうか。
また、歯周病に苦しむ中村さんは、玄米みそ汁を続けることで、歯茎の状態もよくなればと考えているようですが、その可能性は十分あります。
赤血球の形態がよくなり、サラサラ流れるようになれば、自然治癒力が高まって、歯茎も活性化します。加えて口の中の雑菌の絶対数もへるので、歯茎は腫れにくく、歯みがきによるコントロールもしやすくなるのです。
最後に、食養を成功させる秘訣は、自分で無理のないペースをつかみ、長く継続していくことにあります。玄米みそ汁も毎食とり入れるのがむずかしければ、朝晩だけでも、あるいは一食だけでもよいのです。
量は少なくとも、毎日摂取し続けることで、健康状態は必ずよい方向へと変わっていくはずです。
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