田村歯科
 
TOPページ > タムさんの、いい歯になる話(講演・論文など) > マクロ(食養)をしていても虫歯になるの?
■ 食べ物の話
■ 歯の話
■ 講演・論文
■ その他の話
 

マクロ(食養)をしていても、虫歯になるの?

 

ポトラック編集室から、虫歯問題を考える

 甘いおやつは、控えめで、化学調味料も、避けている。それでもどうして虫歯になるの? 野生動物は虫歯にならないのに、どうして人だけ虫歯になるの?

 

食養をしても虫歯になるの?

 なる。編集室では、迷わず断言する。砂糖や化学調味料を入れなくても、虫歯にはなる。
  もしも人里離れた山小屋で、野生動物のように暮らすなら、もしかすると虫歯の恐怖からは解放されるかも知れない。けれども、現実的にそんなことは不可能。

 「私は自然食をしているから、大丈夫」、「市販のお菓子は食べないから、安心」、というのは、甘い。
  食養に興味を持つ人は、もともとそれほど強靭な肉体の持ち主ではないことが多い。病気をきっかけに、この世界を知った人が多いはずだ。
  歯は、身体の基本的なつくりのバロメーター。
  私たちの親の世代では、歯でビール瓶の蓋を開けられる人も珍しくない。 それだけ丈夫だった。

 私たちが、同じように丈夫な歯を取り戻すことは、残念だけれども、出来ない。たとえ食養で健康を取り戻したとしても、もともとは、それほど丈夫な体の持ち主ではないのだと悟ろう。

 その上歯は、自然治癒力の働かない、唯一の器官と言われている。食養で健康指導をしている、○○先生も、××先生も、△△先生も、虫歯はある。歯医者に通っている(いた)のだ。
  医者嫌いのマクロビアンも、意地を張らずに歯医者の話に耳を貸そう。

 そうして痛くなったら、なるべく症状の軽いうちに歯医者に行こう。時間が経てば経つど、状況は悪くなる。痛くなってから一生懸命磨いても、手遅れ。
  行ってみればわかるが、歯の治療は、いまではそんなに痛みを伴うものではない。理想的には、痛くなる前に、予防のため歯医者に行くことが、一番いい。

 

面倒でも歯を磨こう

歯ブラシのすすめ

 では、虫歯にならないようにするためには、どうしたらいいか。答えはとてもシンプル。
  自然のリズムにあった生活をしながらも、歯ブラシ、歯間ブラシ等を使い、丁寧に歯を磨くことだ。歯医者さんが教えてくれるような、小刻みなブラッシングを、毎食後、おやつを食べた後も、鏡を見ながらせっせと繰り返す…。

 けれども、こんなことはやってはいられない。人は、歯を磨くために生きているのではないのだ。何か良い方法はないだろうか…。

 今回の特集をまとめるにあたり、いろいろ教えて下さったのは、静岡の歯科医、田村享生先生。日本C1協会の『マクロビオティック』や、正食協会の『正食』などでもおなじみの人も多いだろう。ラクに歯垢がとれる方法を、田村先生に尋ねてみた。

 「歯医者の立場で言えば、正しい歯磨きを必要十分な時間長く行えば、それだけ虫歯になるリスクは減ります」
  うーん、それは、わかってはいるけれども…。
  でもですね、と田村先生はつづける。
  「現実に、毎回たとえば15分歯磨きをするというのは、無理ですよ。だから、せめて1日1回でもいいので、5分以上、磨いて欲しいですね」
  5分、長い…。野生動物は、歯を磨かなくても虫歯にならない。どうしてヒトは、歯を磨かなくてはならないのか。
  「動物園の動物も虫歯になります。私たちは、もう野生の生き方は出来ないのですから、仕方がありません」

 冒頭でも書いたように、食養をしていても、歯磨きをしなければ、虫歯にはなる。食養をしていても、現実には風邪を引いたり、体調が悪かったりすることがあるのと、同じようなことだ。
  そうして、初期の痛みが全くない段階の虫歯なら、自然に治癒することがあったとしても、痛くて噛むのに支障がある段階になったら、自然治癒の望みはない。

 歯が痛むということは、虫歯菌に侵されて、歯に欠損した部分があるということ。乳歯から永久歯に生え替わるということを最後に、おおざっぱに言えば、歯の成長はもうない。瘡蓋のようなものが欠損した部分を補うために、歯の内側から盛り上がってくることは、残念ながらない。
  言ってみれば、事故で失われてしまった足は、いくら食養をしても再生しないのと同じなのだ。

 

電動歯ブラシは、結構オススメ

歯みがきのすすめ

 大切な歯。ちょっと面倒だけれども、しっかり磨くようにしたい。
  歯の磨き方については、専門的な良書があるので、そちらに譲りたい。
  基本的には、軽く、細かく、丁寧にが大切なようだ。ヤスリがけのような磨き方では、歯を痛めてしまう。

 また、田村先生オススメの歯磨き粉は、唾(ツバ)だという。これは安上がりでいい。磨いたという実感が欲しい人は、塩で磨くのもよいとのこと。
  田村先生のところでは、「波動転写装置」でよい塩にして、患者さんに配っている。
  もちろん、マクロビアン御用達の「ナスの黒焼き」も効果的。
  磨くときは、服に付かないようにしよう。いずれにしても、歯磨き粉の基本は、「食べられる物」だと田村先生は言う。しっかり磨けば磨くほど、誤って飲んでしまう可能性があるからだ。
 
一般の歯磨き粉は、化学物質。合成洗剤だ。また、強すぎる清涼感が、味覚を狂わせてしまう。歯を磨いた直後に飲むオレンジジュースの苦さは、誰でも経験したことがあるだろう。

 使ってみて、意外とオススメだと思ったのが、電動歯ブラシだ。「電動」と聞くだけで抵抗も感じるが、普通の歯ブラシでは、いままで我流でゴシゴシやっていた癖が、いつのまにか出てしまう。
  「風呂にでも入りながら、ボーっとしていても出来る」(田村先生)のは、やはりラクチンだ。

 もしも新たに購入するときは、思い切って高価な物を買おう。高い物を買えば、人間、使いたくなるし、続けざるを得なくなる。

 

良い歯医者さんを求めて

 歯科業界は、いま不況だという。患者が減っているのではなく、同業者が増えているからだ。
  だから、昔のように痛い治療も行われなくなってきているが、出来ることなら、「名医」に治してもらいたいと思うのが人情。良い歯医者の見分け方を、田村先生に聞いてみたが、正直に腕を組みながら、
  「うーん、それは一般の方には難しいですねぇ」
  評判のいい歯医者さんは、良い治療をしているのだろうけれど、「評判」以外に見分ける方法はないだろうか。

 「痛くない時に、いろいろな歯医者を見て回るのがいいと思います」
  とのこと。もちろん、治療をしに行くのではなく、「歯石をとりにきました」でいいのだ。その時に、院内や先生の応対の仕方から、見極めるのだ。歯磨きの仕方などを聞くのも良いだろう。決して迷惑がられることはない。

 こういうことは、歯痛が切羽詰まってからでは出来ない。
  また、歯医者という先生を「値踏み」するのは、ちょっと気が引けるかも知れないが、大切な身体の一部を託すのだから信じられる人を探そう。

 

 

虫歯のない歯は食養の基本

 痛い歯を我慢しながら食養をするのは、場合によっては考え物だ。
  歯が痛いと、どうしても痛む歯に触らないように、左右一方の歯だけで噛むようになる。そうするとどうなるだろう。体験してみるのが一番よくわかる。

痛くなくても片方の歯だけで食事を摂ってみよう。すぐに肩は凝り、頭は痛くなる。噛めば噛むほど、体調が悪くなっていくのが実感できる。
  玄米をよく噛んだらなおのこと。てきめんに不調が増す。だから、食養の第一歩は、歯の治療といっても言い過ぎではない。

 

 Plus α プラスアルファ

 このコーナーでは、誌面には書ききれなかったことを、Q&A形式でお伝えします。

−フッ素を使うことで、虫歯にならない歯になりますか?

 フッ素はとても有効な治療法ですが、有効だからといって、例えば水道水に混ぜるなどして、一律全員に行うというのは、無茶苦茶です。
  風邪が流行っているからといって、水道水に抗生物質を混ぜるようなもの。必要なときに必要な人がやるのが、一番です。

−子供を虫歯にならないようにするには、どうしたらいいでしょうか…。

 歯も身体の一部です。外で元気に遊び回って、お母さんのつくるご飯を食べている子供は、丈夫な歯になります。
  逆に家の中でゲームや勉強ばかりしている子供は、身体も丈夫に育ちませんし、おやつを食べ続けたり、ご飯を食べなかったりして、虫歯になりやすいのです。歯磨きそのものは、根気よく覚えさせる必要があります。

−歯並びの矯正はした方がいいのでしょうか?

 その人の状態によって一概には言えませんが、した方がいい場合は確かにあります。大分、お金のかかる治療ですから、十分に歯医者さんと相談して下さい。

−保険の範囲内で、十分な治療は出来るのでしょうか?

 虫歯の状態によりますが、すべての内容を保険だけでベストに行うのは不可能です。ただ、気をつけた方が良いのは、歯科医の技量は皆異なるということ。
  保険しかやらない先生もいれば、保険外が専門の先生もいます。担当の先生に十分話を聞いてみるのがよいでしょう。

−インプラント治療を薦められたのですが…。

 フッ素と同じく、インプラントも必要な人にはとても有効な治療法です。
  けれども大変な費用がかかるのと、アフターケアに手間がかかることを考えたら、実際にインプラントする必要のある人は、多くはないと思います。

−遠いので田村先生のところに通うことは出来ないのですが、一度歯を診てもらい、相談させてもらうことは可能でしょうか?

 もちろん、お受けしています。けれども、どの街にも腕のいい歯科医はいます。歯が痛むたびに遠くまで行くのは現実的ではありませんから、地元で信頼できる歯医者さんを探すのが一番だと思います。

 


 田村歯科医院
〒438−0231
静岡県磐田市豊岡5965
Tel 0538−56−4800 Fax 0538−56−7771
定休日 日曜日・木曜日又は祝日
診療時間 9:00〜12:00 14:00〜18:30

  昭和29年静岡県生まれ。北海道大学卒。東京医科歯科大補綴科などを経て、昭和60年、静岡県磐田郡にて開業。
   「虫歯は生活習慣病」と考え、歯の治療から生活習慣の見直しまでを考える。院内に波動転写装置などもあるのが象徴的。
   竹酢液の抗酸化効果について、「おもいっきりテレビ」に出演したことも。EM-Xなども利用している。

  ※申し訳ありませんが、電話での相談は受け付けていません。

 

 

このページのTOPへ