最近、木炭が防臭、吸湿、浄水、遠赤外線作用などでさまざまな方向から注目されている。木炭は雑木(ナラ、クヌギほか)を蒸し焼きにしたものだが、木炭に類似のものに竹(孟宗竹など)を蒸し焼きにした竹炭がある。これらの炭を手に持つと温かい感じがし、しばらくすると指先が、ジンジンするような気感を持つものすらある。今回、これらの炭のうち、特に気感の優れた竹炭を臨床に使用し、また脳波との関連も検証し、その結果を考察し報告する。
木炭は主にナラ、クヌギ、カシなどを400〜1,000度(摂氏)にて炭化したものであり、竹炭は孟宗竹を焼いて作られる。それらの構造は元の木や竹と同様であり無数の導管(パイプ)を持ち、縦横に連なる大小の孔から成り立っている。その孔の太さ、構造は樹種により多少異なるが竹炭の構造を示す顕微鏡写真が写真の1〜3である。このような竹炭(木炭)は多孔体としての特徴を持つこととなる。木炭1g当たりの内部表面積は300m2にも及ぶといわれ、炭の持つ吸着作用はこれら内部の広い表面積によるものであり、防臭作用や水・空気の浄化作用、吸湿作用などを持つことがすでに知られている。炭内は、焼かれた直後は無菌状態だが、しばらくするとその内部には多数の微生物が常在するようになり、広い微生物膜を形成するようになる。もっとも炭内にはほとんど有機物がないために、その厳しい環境内で互い共生できる微生物のみが常在することとなり、独特の共生関係を作っているといわれている(図1)。
筆者が炭を臨床に使用したのは、その独特の気感によるためである。
炭以外にも、独自で強力な気感を持つ物はある。しかし今回、どこでも、誰でも、安価に入手できる炭(竹炭)を使用した。使用した竹炭は、四国産の孟宗竹であり、1,000度(摂氏)付近で炭化したものである。
|