野生の動物には、虫歯がありませんが、動物園の動物達には虫歯があるといいます。私達人間も、現代生活の中でほとんど100%の人が虫歯を経験していますが、江戸時代の庶民の間には虫歯というのはほとんどありませんでした(大名や皇族の間では、江戸時代でも虫歯や歯周病があったことが知られています)。
現代生活の中での歯科医学の教える論理的予防法は、比喩的に言えば三つの円の重なりのところを何とか消せないかということで重なりだけとろうとする歪な円をつくりかねません。
私達に必要なのは、重なりをなくすような位置へ円を持っていくことだと思います。
●欲求のままに食べる飽食の生活を改める。
スーパーマーケットの菓子売場の大きさを考えると、今の人たちが何とたくさんのお菓子を食べているかがわかります。お菓子(砂糖)を敵視する必要はありませんが、適量を知るべきだと思います。酒もタバコも同じだと思います。
食事療法的には、とかく目のカタキにされる菓子や酒、タバコですが、絶対厳禁と考えるのは悲しいことと思います。肉体には不必要なものでも、心にとって必要なこともあるからです。大切なことは、刺激的な砂糖の甘味を求めて、もっともっとと欲しがらず、量と内容を考え、適量を真に楽しむ姿勢だと考えます。
●便利・簡便さの落とし穴を知る。
食品に関して考えれば、インスタント食品やファーストフードが街中にあふれています。電子レンジで「チン」するだけですぐ食べられるという商品も山ほどあります。朝食の準備が簡単だという理由で、朝食はパンと牛乳という人も多いようです。なんと便利になったことでしょう。でも、代わりに大切なものを失っているような気がします。
インスタント食品には、「お母さんの愛情」という“思い”はあまり入っていません。代わりに入っているのは、多量の人工添加物と「商売のため」「たくさん売るのが目的」という思いが入っています。その思いは最初は目に見えなくても、いずれ形となり現れてくるものです。
●食事はゆっくりよく噛んで食べましょう。
食事は私達にとって、なくてはならぬものです。私たちにとって大切な楽しみの一つです。ゆっくり楽しみたいものです。よく噛んで味わいたいものです。一口100回噛むことも素晴らしいことですが、よく味わって、よく噛むと考えた方が長続きしそうです。
●多量の繊維質と多量の唾液
食養のテクニックは様々な物がありますが、そのコツといえるものが繊維質(玄米・野菜など)と唾液(よく噛むこと)です。「繊維質を多く含む物を多量の唾液で、腸管内を洗い流す」というイメージです。
●自分の生きている意味を知る。
高度に成熟した現代社会では、私たちは大きな歯車の中に組み込まれて、思っていても口に出せなかったり、ストレスだらけの生活をしています。私たちは、社会の歯車となるために生きているのでしょうか? そんなことはありません。私たちは各々生きる意味と目的を持って生まれています。
大切なのは、こだわりを捨てて、あるがままの自分を受け入れることだと思いますが、具体的には個人個人でその解答は異なるし、自分自身で答えを見つけなければなりません。明確な解答はなかなか得られないでしょうが、小さなヒントだけでも見えてくればしめたものです。ストレスがぐっと減り、健やかないのちの光の輝きが増します。
●いつでも相談できる歯科医を確保しておく。
口の健康を守るには、歯石そうじをはじめ歯ブラシの確認など、プロのアドバイスが絶対必要です。困った時になって相性の悪い先生に当たらぬよう、日ごろからお気に入りの歯科医を確保しておきましょう。
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